世界に20000~50000種、日本でも約2000種存在していると言われるダニ。

そもそもダニってどんな生き物か知っていますか?

対策を始める前に、まずは敵である「ダニ」について勉強しましょう。

 

 

お部屋に住んでいるダニ

数多く存在するダニですが、家などの屋内で繁殖しているダニはそのうちの40~50種類と言われています。

 

チリダニ

その中でも「チリダニ」は総数の80%以上を占めています。

チリダニは、その死がいやフンがアレルギーの主要原因であると考えられています。

今日、日本国民の2人に1人が、皮膚・呼吸器・眼鼻のいずれかでアレルギー症状に悩まされており、特に、喘息患者においてはダニアレルゲンに対する陽性率は80%以上と言われています。

 

ツメダニ

ツメダニはいわゆる「刺すダニ」で、刺されると激しいかゆみを伴います。しかしその数は総数の約5%程度と少なく、近年、畳の部屋が少なくなる等の住環境の変化によりツメダニに刺されるという被害は減ってきているようです。

ただ、ツメダニは他のダニ(チリダニなど)をエサにしているので、ダニが繁殖している家庭では多い傾向にあるようです。

 

<参考>その他のダニ==========

コナダニ:世界共通種で、各種食品にて多く見られます。

ニクダニ:世界共通種で、貯穀物で見られ大量に発生することもあります。

ホコリダニ:ハウスダストからの検出頻度が高い傾向があります。

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ダニが繁殖しやすい条件

ダニは温度、湿度の高い環境を好み、ヒトのフケや垢(あか)、髪の毛をエサとしています。また、ダニは暗い場所に潜り込む習性があると言われています。室内のいたるところがダニにとって繁殖しやすい環境と言えるでしょう。

 

チリダニの繁殖条件

高温多湿

温度22℃〜28℃ 湿度60~80%

エサが豊富

人の剥離物(髪の毛、フケ、垢など)、食べこぼしカス

潜り込める場所がある

ベッド、布団、カーペットなど

 

 

外に住んでいるダニ

お部屋で繁殖しているダニ以外に、水や土壌、加えて動食物を生育環境とするダニも存在しています。ペットを介してお部屋に紛れ込むパターンもあるので、知識としては持っておいて損はないでしょう。

 

イエダニ

家ネズミに寄生するダニで、人に移行し吸血された場合とても痒いです。屋根裏などにネズミの存在を感じる場合は注意が必要です。

 

トリサシダニ

鳥類に寄生するダニで、同じく人に移行し吸血された場合とても痒いです。ベランダに鳥の巣がある場合などは注意が必要です。

 

マダニ

哺乳類、鳥類、爬虫類に寄生するダニで、吸血の際に様々な病原体を媒介します。国内でも死亡例があるほど大変危険なダニです。ペットの散歩中に衣服等にくっついてそのまま家に持ち帰ってしまうケースもあるようです。体長2mm~7mmと大型で発見しやすいので、森や茂みを歩いた際は注意しましょう。