ダニの被害と言えば、刺されることによって赤く腫れ、強いかゆみが続くことがよく知られていますが、それはダニ被害の一種に過ぎません。

そこで、ここでは他のダニ被害にはどんなものがあるのかご紹介いたします。

 

刺されることでの被害

 

生きているダニの被害として最も多いものが、刺されることによるもので、家の中に生息するダニのうち、よく問題となるのが「ツメダニ」です。そのほか、ネズミや鳥などの動物に寄生して屋内に侵入し、ダニ刺されを引き起こす「イエダニ」などもいます。

 

イエダニは刺すだけでなく血を吸うため、肌が柔らかい血管のそばを刺すことが多いです。

高温多湿な時期に活発化し、主に夜間に吸血すると言われています。

刺された箇所は小さなしこりと水疱ができ、強いかゆみを感じます。

また、そのダニが持っている細菌やウイルスによって皮膚炎などの感染症を引き起こすこともあります。

 

ツメダニも屋内に生息するダニで、人を刺すことがあります。

特徴として、洋服を着ていて露出をしていない脇腹や太もも、二の腕などの柔らかい箇所を刺されることが多いようです。

刺されてから数時間で赤く腫れ始めかゆみを感じ、2日後くらいにピークを迎えます。

 

それ以外のダニ被害

 

ダニに刺されること以外にも、ダニの死骸や糞などはアトピー性皮膚炎、気管支喘息、アレルギー性結膜炎、アレルギー性鼻炎等、様々なアレルギー性疾患の原因となります。

アレルギーを起こす原因となるアレルゲンには食べ物・花粉・ダニ・カビ・金属などがあり、何に反応するのかは人それぞれです。

しかし、アレルギー性喘息やアトピー性皮膚炎等の症状を持つ方の7〜8割はダニ・ハウスダストが原因であると言われています。

 

ダニアレルギーは死骸や糞に反応するので、駆除剤等で死滅させるだけでは意味がありません。

ダニ自体を取り除いて数を減らす、駆除剤を使用した後に掃除を徹底する等の処置を行う必要があります

 

ダニノイローゼ

 

痒みや赤み、はれ、アレルギー症状の原因がダニだと決めつけてしまうことで、ノイローゼのようになってしまう方が近年増えているようです。

間違った認識からそのような方が増加し、頻繁にダニ駆除剤を使用したりすることで健康被害につながることもあるので注意しましょう

 

正しい知識で対策をすることで、ダニ被害を食い止めることができるようになりますので、まずは敵を知りどのような方法で対処するのが効果的かを考えることから始めてみませんか?